ISO 14001:2015 主な変更点


2015年9月15日付で、ISO 9001:2015及びISO 14001:2015が発行されました。
ISO (JIS Q) 9001:2008及び/又はISO (JIS Q) 14001:2004に対する認定を受けた認証は、2015年版発行から3年以内(2018年9月14日まで)に、2015年版に対する認証へ移行させる必要があります。
なお、ISO 9001については、9月23日付けでISOより発行の案内が出ておりますが、発行日はISO 14001と同じ9月15日となります。お間違えのないようお気を付けください。

ISO 9001:2015及び14001:2015への移行審査は2018年6月1日に完了いたしました。

ISO 14001:2015の主な変更点は以下になります。(IAF ID10参照)

戦略的な環境管理

組織への戦略的計画プロセスにおける環境管理の重要性が増している。組織及び環境の双方への便益のため、機会を特定し活用するために、組織の状況の理解に関する新しい要求事項が取り入れられている。特に、利害関係者のニーズ及び期待(規制上の要求事項を含む。)、組織に影響を与える又は組織からの影響を受ける地方・地域・グローバル規模の慣行状況には、有害なリスクの緩和又は有益な機会の探求のための活動を、環境マネジメントシステムの運用計画に統合することになる。

リーダーシップ

システムの成功を確実にするために、リーダーシップの役割をもつ者に対して組織内の環境管理を促進することについての特定の責任を割り当てる過剰が新たに追加された。

環境保護

組織に対する期待は、組織の状況に応じて害及び劣化から環境を保護するための事前対応的(proactive)なイニシアチブにコミットすることまでに拡大した。改正版のテキストには“環境の保護”は定義されていないが、環境の保護が、汚染の予防、持続可能な資源の利用、気候変動の緩和及び気候変動への適応、生物多様性及び生態系の保護等を含み得るという注記が入っている。

環境パフォーマンス

継続的改善に関して、マネジメントシステムの改善から環境パフォーマンスの改善に重点が移っている。組織の方針のコミットメントに従って、組織は、該当する場合には、組織が設定したレベルにまで、排出、排水及び廃棄を低減させることとなる。

ライフサイクル

調達された物品及びサービスに関連する環境側面の管理に関する現在の要求事項に加えて、組織は、組織が管理する及び影響を及ぼす範囲を、製品の使用及び使用後の処理又は廃棄に関連する環境影響にまで拡張する必要が出てくる。ただし、このことは、ライフサイクル評価を行うことの要求事項を意味してはいない。

コミュニケーション

コミュニケーション戦略の策定が、外部及び内部コミュニケーションの双方に同等の比重で追加された。これには、矛盾がなく一貫し、信頼のおける情報についてのコミュニケーションに関する要求事項、及び、組織の管理下で働く人々が環境マネジメントシステムの改善提案を行う仕組みを確立することに関する要求事項が含まれている。外部にコミュニケーションを行うか否かは組織によって決定されるが、その決定を行うに当たっては、規制当局及び他の利害関係者の期待によって求められる情報の報告を考慮に入れる必要がある。

文書類

マネジメントシステムの運営のためのコンピューター及びクラウド型システムの進化を反映して、改正版では、“文書”及び“記録”に代わって、“文書化した情報”という用語を導入している。ISO 9001 とも整合して、組織は、有効なプロセス管理を確実にするために、どういうときに“手順”が必要かを決定する自由がある。

更なる解説が必要な場合は、ISO発行後、原文を元に理解することが必要となります。
今回の改正により、認証取得組織は、更に実態に合わせたシステム構築及び運用が求められます。

更に仕事に役立つツールとして活用するチャンスになりますが、今回の改正される観点ですでに構築・運用されている組織にとっては、目新しい要求事項はありません。

再確認として、改正を活用し、組織の更なる強化につなげる機会としてください。
不安な点は、認証機関やコンサルタントにご相談ください。


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